むすんでひらいて

この曲は4分音符と8分音符が混ざっているため、4分音符を弾きやすい速さで弾くと、8分音符がかなり速くなります。なので、8分音符を弾く速さを考えて4分音符を弾くことになり、音の長さのバランスを身につける大変良いトレーニングになります。

鈴木教則本は、タカタカタンタンやむすんでひらいてをしっかり練習することによって音符の長さの感覚、リズム感が身につくようにうまく構成されており、この点も入門編で鈴木教則本が広く用いられている理由の一つだと思います。

こぎつね

ちょうちょうから後、しばらくの間は鈴木教則本第一巻収録曲を前から順番に練習してゆくのがおすすめです。もちろん手ごろな難易度で弾いてみたい曲があれば、鈴木教則本を離れて違う曲を練習してもいいと思います。しかし、鈴木教則本第一巻の曲順はバイオリンがスムーズに上達するようによく考えられているので、基本的にはやはり鈴木教則本第一巻を前から順番に練習してゆくことをおすすめします。

こぎつねは2段目がやや難しいのでしっかり練習しましょう。特に2弦の3の指の次に1弦の3の指を押さえる所は、2つの音をそれぞれ全く別々に3の指で押さえて弾くのではなく、2弦を押さえた3の指を少しずらすような感じで1弦側へ動かすようにすると、素早く2弦3の指の次に1弦3の指の音をきれいに鳴らすことができると思います。

suzuki1-9

昔の鈴木教則本のように最初からいきなり4の指を練習させるのは論外だと思いますが、今の鈴木教則本の4の指の導入も、無窮動の前というタイミングは良いのですが、導入の仕方はやや不親切だと思います。

まず、01234321の前に10011441がありますが、これは順番が逆で、01234321の方を先にすべきと思います。さらに、0と4の音程を合わせるのは、ある程度4の指が使えるようになってからでないと無理があるので、最初は4の指でレのシャープもしくはミのフラットを押さえる練習をした方が良い場合もあります。


suzuki4-1

19、20小節の重音はまず重音なしでメロディーを練習して、単音でメロディーが上手に弾けたら、まず19小節に2弦の開放弦を加えて、20小節の最初の3重音を鳴らして、それらが上手にできてから最後に20小節の二つ目から六つ目の8分音符も重音で弾くようにすればスムーズに練習できると思います。もし苦手であれば20小節二つ目から六つ目の重音は省略して単音で弾いても良いとおもいます。

ちょうちょう

きらきら星、チューリップ、かえるのうたが弾けるようになったら鈴木教則本にそってちょうちょうを練習しましょう。

鈴木教則本は出版年、版によってだいぶ内容が違うので、版によるのかもしれませんが、きらきら星にはララミミファファミ、ちょうちょうにはミドドレシシ等の音名が書き添えられています。しかし、一般的にはきらきら星はドドソソララソであり、ちょうちょうはソミミファレレなので、書き添えられている音名が混乱を招く場合もあるので、混乱する場合は書き添えられている音名を無視して進んでも良いと思います。音名の説明をしだすと長くなり肝心の練習の時間が減ってしまうので、音名の勉強は後回しでもいいと思います。

ちょうちょうの楽譜は何種類かあって、ソミミファレレとソミミミファレレレのどちらもあるので、使っている楽譜に従って正確に弾き分けましょう。楽譜を正確に読み取るトレーニングにもなります。

曲の演奏としては、どちらで弾くかは演奏者の判断で決めて良いと思いますが、入門から初級の練習は、教科書の楽譜に忠実に従って練習しましょう。

最初の間(鈴木教則本では無窮動まで)は1弦と2弦のイ長調の簡単な曲から練習してゆきましょう。


弓の下げ、上げ

どの音を下げ弓で弾いて、どの音を上げ弓で弾くかはケースバイケースなのですが、基本は下げ上げ下げ上げの順番で弾いてゆきます。

例えばきらきら星を下げ弓から弾き始めると、ドドソソララソの最後のソが下げ弓になるので、次のファファミミレレドは上げ弓から弾き始めることになります。この場合、ファファミミレレドも下げ弓から始めるという考え方もありますが、きらきら星の場合はドドソソララソファファミミレレドを一つの繋がりと考えると、最後のドは上げ弓になり、また次のフレーズを下げ弓で始めることができるので、ファファミミレレドは上げ弓始まりで良いと思います。

弦の移動の時に弓の下げ上げが混乱する場合があるので、注意しましょう。上げ下げではなく下げ上げという運弓の基本をしっかり身につけるためにもタカタカタンタン(さげあげさげあげさーげあーげ)は重要なので、しっかり練習しましょう。

きらきら星

鈴木教則本一巻の最初の曲がきらきら星です。この曲の良いところは、1段目が二弦開放弦→一弦開放弦→一弦1の指→一弦開放弦、と、大変弾きやすいこと、タカタカタンタンの練習からスムーズに入ってゆけることです。

良くない点は、2段目の最初の一弦開放弦から二弦3の指に移るところが難しいことです。

入門編の最初の曲は、実際に練習してみながらきらきら星、チューリップ、かえるのうた、あるいはアメイジンググレイスのどれか、あるいは平行して2~3曲を練習するのが良いと思います。

チューリップ

チューリップ(イ長調)を最初の1曲にするメリットは、よく知っている曲ということと、開放弦と1の指と2の指だけで弾けることだと思います。

きらきら星は1弦ゼロから2弦サンへ移る所があり、そこが少し難しく、チューリップの方がやや難易度が低く、おそらく早く弾けるようになると思います。

0 1 2
0 1 2
 2 1 0 1 2 1

0 1 2
0 1 2
 2 1 0 1 2 0

0 0 2 0 1 1 0
2 2 1 1 0

かえるのうた

教室によってはきらきら星ではなくて、かえるのうたを最初にやる教室もあるようです。最初の1曲はきらきら星、かえるのうた、チューリップ、それぞれ一長一短だと思います。この中の2曲か3曲を平行して練習しても良いかもしれません。

バイオリンの場合は楽譜を読むことも大事ですが、それと同じくらい指番号も重要です。なので、かえるのうた、チューリップは指番号で練習してもいいと思います。

かえるのうた

0 1 2 3 2 1 0
2 3 0 1 0 3 2
0   0   0   0
0011223322110

最初の1曲

きつねさんのおててから始まって、左手の指を押さえる練習まで進んできたら、いよいよ最初の1曲の練習に入りましょう。

最初の1曲の候補としては、きらきら星、チューリップ、かえるのうた、の3曲が有力かと思います。ちょっと入門編の最初にしては難易度があがりますが、アメイジンググレイス(イ長調)を最初の曲にしても良い場合もあります。

最初が三弦の1の指から二弦の開放弦への上げ弓のスラーで、やや難しいので、まず三弦の開放弦の練習→三弦の開放弦と二弦の開放弦を上げ弓で続けて弾く練習→三弦の1の指を上げ弓で弾いて、続けて上げ弓で二弦の開放弦を弾く練習、の順に進めてゆきます。

楽譜の下の予備練習をご参照ください。


am2

今日は

夏の三楽章
エチュードカプリス4番
パルティータ2番のgiga
スペイン交響曲の5楽章

のレッスンで全力を出し切ってしまい、カリキュラムの執筆はお休みです。

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