1巻の無窮動の後に指の練習No.1を練習するのですが、2弦、1弦中心のイ長調から3弦、2弦中心のニ長調への導入に、この指の練習No.1が重要な役目を果たしています。

ゼロ二イチサン二ヨンサンイチの繰り返しなのですが、これを1弦→2弦→3弦と練習してゆくことによって、大変スムーズに3弦を上手に弾くことができるようになります。4の指のトレーニングとしても大変役に立っています。

教則本の中の曲以外の部分はどうしても軽く扱われがちですが、指の練習やトナリゼイション、音階とアルペジオ等、とても大事なので、しっかり練習しましょう。


いわゆるドッペルの1楽章。鈴木教則本では4巻の最後に第二ヴァイオリン、5巻の最後に第一ヴァイオリンという形で収録されていますが、かなり微妙な所だと思います。

第二ヴァイオリンもかなり難しく、本当にちゃんと弾きこなすためには7巻か6巻くらいの技術レベルが必要だと思います。7巻にはイ短調協奏曲が収録されており、同じバッハの協奏曲なので、さほど難しさは変わらないと思います。

鈴木教則本は1~3巻までは優れた点が多く、若干の練習曲を補完すれば、おそらく最高の入門・初級用の教材だと思いますが、4巻以降はぜひとも弾いておきたい曲(夏の3楽章、エチュード・カプリス、金婚式、カノン、バッハ無伴奏、等)が収録されておらず、ヘンデルとモーツァルトの割合が異常に高い、意図のよくわからない微妙な選曲、曲順が多くなってくる等、あまりおすすめできません。

入門・初級は鈴木教則本を中心に、中級・上級は夏の3楽章、エチュード・カプリス、バッハ無伴奏を中心に定番レパートリーを仕上げてゆく、という流れが一番良いと思います。

19〜20小節の重音は、まず、メロディーを単音で練習する、3弦でメロディーを弾きながら2弦の開放弦を同時に弾く時は、3弦を押さえる指が2弦に触れないように、3弦と4弦を同時に押さえるくらいの感覚で、4弦に近い方を押さえる。

あと、72小節等のミのシャープに注意。

鈴木教則本を進んでゆく場合、4巻からポジション移動の入ったニ長調の音階練習をするのですが、2巻の最後にしたサードポジションの練習をすっかり忘れて、サードポジションが弾けなくなってしまっている場合があります。

その対策としては3巻を進んでいる間もしっかりポジション移動の練習を続けるというやり方もアリかもしれませんが、なかなかできない場合も多いと思うので、金婚式を早めにレパートリーにしてしまって、サードポジションを早めに使いこなせるようになるのが良いかもしれないと思いました。

入門編後半のト長調を練習している時にイ長調のアメイジンググレイスを弾こうとすると、2弦の2の指の場所が混乱してしまう時がありますが、そのような場合はイ長調のチューリップを復習して、2弦の2の指の場所をドのシャープの場所に直してからアメイジンググレイスを弾くと、上手く弾ける場合があります。

チューリップとアメイジンググレイスはどちらもゼロとイチとニの指だけで弾けるので、チューリップ→3弦から2弦への上げ弓スラーの練習→アメイジンググレイスという流れで、アメイジンググレイスを入門編の前半で練習するのも良いかもしれません。


チューリップ

012 012 0210121
012 012 0210120

0020110 22110

下線は1弦、他は2弦

半ページ以上の長さの曲を練習する時、上から弾いてゆくと、ちゃんと弾けていなくても、なんとなく最後まで弾いてしまい、じっくり、しっかり練習することができない場合があります。

そうゆう場合は、まず一番下の段を練習して、それができたら下から2段目、その次は下から2段目と一番下の2段をつづけて、それができたら下から3段目、以下同様、のように下から練習をすると良い場合があります。

イ長調の入門編で練習するアメイジンググレイスは、3弦、2弦、1弦と三本の弦を使うのでロングロングアゴーの次くらいが良いのかもしれませんが、弦をまたがって弾くスラーがやや難しいので、もう少し後に練習することが多いです。

しかし、後になって練習すると、ニ長調やト長調の音階を練習している時期にイ長調の曲を混ぜる形になるので、ニの指の押さえる場所を区別する練習としてポジティブに考えることも出来なくはないですが、やはり混乱しやすくなる場合が多いです。

その場合は、アメイジンググレイスを練習する前に、アレグロや無窮動やかえるのうた、チューリップ、かすみか雲か等、イ長調でこれまでに練習した曲を何曲か復習してからアメイジンググレイスの練習に入るとスムーズに弾けると思います。

フラジオレットも精度を上げるために、単純な音階とアルペジオに加えて、ゼロイチニサン、ゼロとサンのフラジオレット→イチニサンシ、イチとヨンのフラジオレット→セカンドポジションでイチニサンシ、イチとヨンのフラジオレット→サードポジションでイチニサン以下同様という練習をはじめました。

自分の練習の最後はオクターブ奏法とフラジオレット奏法の音階練習をしているのですが、特に2弦1弦のオクターブ奏法の音階の上の方が音程が合いにくかったのでドレミファソラシドドシラソファミレドドミソドドソミドドミラドドラミドドファラドドラファドド(最後だけオクターブの重音)を開放弦から→ファースト→セカンド→サード→以下同様、と上がってゆく練習に変更しました。これですこしオクターブ奏法時の音程の精度が上がると思います。

前にも書きましたが、入門編のどのタイミングで4の指の練習を始めるかは、重要なポイントだと思います。

「バイオリンを弾く」ということ自体が大変な入門編で、さらに4の指を使うという大きな負担をかけることは、十分に慎重に進めるべきことだと思います。

昔の鈴木教則本では、出版された年代によっては最初から1、2、3の指と同時に4の指の練習も始める構成になっていましたが、最近の鈴木教則本1巻では、最初は1、2、3の指と0(開放弦)できらきら星からアレグロまで進み、無窮動から4の指を使うという構成になっています。

4の指を使い始める時に2弦の4の指の音程と1弦の0(開放弦)の音程を合わせる練習をするので、ちょうどある程度弾けるようになった時期に4の指の練習をしつつ、音程についてもよりシビアに調整できるようにレベルアップするので、今の鈴木教則本の4の指の導入のタイミングはとても良いと思います。

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