数年前、2か月で1巻、10か月で5巻という、超ハイペースで上達する生徒さんが来てくださって、私も必死でレッスンをしていました。

鈴木教則本を使ってレッスンしていたのですが、その生徒さんが5巻を終えた時、6巻以降も鈴木教則本を使ってレッスンを進めてゆくことがベストかどうか、あらためて考える必要に迫られました。

昔ならば、カイザー教則本やクロイツェル教則本、あるいは小野アンナやフレッシュ・ロスタルの音階教本を鈴木教則本と併用してレッスンを進めていったと思うのですが、youtubeをはじめ、ネットを通じて多くの資料や情報が手に入る今日、今の時代に合った最善の教程を構築し直すべきではないかと思ったのです。

すでに音階練習にはsummer presto、合奏練習にはパッヘルベルのカノンを取り入れる等の工夫はしていたのですが、鈴木教則本そのものが6巻以降はヘンデルのソナタとモーツァルトのコンチェルトに偏りすぎており、教程全体を今の時代に合ったものにすべきと思いました。

そしてちょうどその頃、メニューインコンペティションが開催されており、その課題曲のヴィエニヤフスキーのエチュード・カプリースとバッハの無伴奏ソナタ・パルティータを中心に中級から上級へと進む、今の時代に合ったベストの教程の構築に取りかかりました。

つづく