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鈴木教則本の1巻から5巻は、本当によくできていると思います。全くそのまま教則本だけで進んでも良いと思いますが、副教材を取り入れるとより良い教程になる場合もあります。

最初の合奏練習曲として「かえるのうた」、入門段階のレパートリーとして「チューリップ」、左手ゼロ、イチ、ニ、移弦、スラーの練習曲として「アメイジンググレイス」、1巻後半のト長調から3巻の終わりまで毎レッスンの最初に弾く「4弦ゼロから1弦ヨンまでのト長調の音階とアルペジオ」、2巻・3巻と一緒に「ジュピター」、3巻後半でシュラディエックの「運指練習」、4巻のビバルディの協奏曲に入ったら「summer presto」、「winter largo」、「パッヘルベルのカノン」、「白鳥」等、5巻と並行して「etudo caprice4」など、取り入れると上達に効果的な曲やエチュードは多くあります。

基本的にstage1からstage5までは鈴木教則本を中心に、他の曲やエチュードを加える教程がベストだと思います。

つづく

数年前、2か月で1巻、10か月で5巻という、超ハイペースで上達する生徒さんが来てくださって、私も必死でレッスンをしていました。

鈴木教則本を使ってレッスンしていたのですが、その生徒さんが5巻を終えた時、6巻以降も鈴木教則本を使ってレッスンを進めてゆくことがベストかどうか、あらためて考える必要に迫られました。

昔ならば、カイザー教則本やクロイツェル教則本、あるいは小野アンナやフレッシュ・ロスタルの音階教本を鈴木教則本と併用してレッスンを進めていったと思うのですが、youtubeをはじめ、ネットを通じて多くの資料や情報が手に入る今日、今の時代に合った最善の教程を構築し直すべきではないかと思ったのです。

すでに音階練習にはsummer presto、合奏練習にはパッヘルベルのカノンを取り入れる等の工夫はしていたのですが、鈴木教則本そのものが6巻以降はヘンデルのソナタとモーツァルトのコンチェルトに偏りすぎており、教程全体を今の時代に合ったものにすべきと思いました。

そしてちょうどその頃、メニューインコンペティションが開催されており、その課題曲のヴィエニヤフスキーのエチュード・カプリースとバッハの無伴奏ソナタ・パルティータを中心に中級から上級へと進む、今の時代に合ったベストの教程の構築に取りかかりました。

つづく

バイオリンでよく話題になるのは、「何年くらいで上手に弾けるようになるのか?」。

この問いには簡単に答えることはできません。年数よりも練習時間で考える方が、多少は意義のある話になるかと思います。

毎日2時間練習する人と一週間に1時間ほど練習する人では、単純に14倍の練習時間の差があるので、たとえばstage4まで進むのに、よく練習する人が10か月ほどで進むとすれば、練習量の少ない人は10年かかるかも知れないという話なので、どれくらいの期間でバイオリンが上手に弾けるようになるかは、その人がどれだけ練習時間を確保できるかでほぼ決まると言って良いと思います。

また、プロの演奏家のような綺麗な演奏がなかなかできないという悩みも多いようですが、私たちが目や耳にする一流のプロのバイオリニストは、たいてい1万時間以上はバイオリンを弾いている人なので、その半分の5千時間の練習をするには毎日3時間の練習を約5年続ける必要があるので、とにかくバイオリンは練習時間を多く取るということが重要だと思います。

しかし、バイオリンの練習は、弾いたことが無い人にはわかりにくいようですが、体への負担も大きく、無理に練習時間を増やすと、指、手首、腕、肩、首等を痛めてしまうことも少なくありません。バイオリニストのための体のトラブルに関して書かれた本も、何冊もあるくらいです。体に気を付けながら、練習量を増やすという、難しいバランスが要求されます。

また、バイオリンを弾いたり弾かなかったり、不規則な練習だと、せっかく身についた演奏能力が、弾かない間に失われてしまい、練習を毎日続ける場合と比べて余分に練習が必要になってしまうということもあると思います。

毎日、だいたい同じくらいの時間の練習を、体を休ませることも考えて、無理のないペースで続けてゆくように心がければ、スムーズに上達できると思います。






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