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1巻の無窮動の後に指の練習No.1を練習するのですが、2弦、1弦中心のイ長調から3弦、2弦中心のニ長調への導入に、この指の練習No.1が重要な役目を果たしています。

ゼロ二イチサン二ヨンサンイチの繰り返しなのですが、これを1弦→2弦→3弦と練習してゆくことによって、大変スムーズに3弦を上手に弾くことができるようになります。4の指のトレーニングとしても大変役に立っています。

教則本の中の曲以外の部分はどうしても軽く扱われがちですが、指の練習やトナリゼイション、音階とアルペジオ等、とても大事なので、しっかり練習しましょう。


入門編後半のト長調を練習している時にイ長調のアメイジンググレイスを弾こうとすると、2弦の2の指の場所が混乱してしまう時がありますが、そのような場合はイ長調のチューリップを復習して、2弦の2の指の場所をドのシャープの場所に直してからアメイジンググレイスを弾くと、上手く弾ける場合があります。

チューリップとアメイジンググレイスはどちらもゼロとイチとニの指だけで弾けるので、チューリップ→3弦から2弦への上げ弓スラーの練習→アメイジンググレイスという流れで、アメイジンググレイスを入門編の前半で練習するのも良いかもしれません。


チューリップ

012 012 0210121
012 012 0210120

0020110 22110

下線は1弦、他は2弦

半ページ以上の長さの曲を練習する時、上から弾いてゆくと、ちゃんと弾けていなくても、なんとなく最後まで弾いてしまい、じっくり、しっかり練習することができない場合があります。

そうゆう場合は、まず一番下の段を練習して、それができたら下から2段目、その次は下から2段目と一番下の2段をつづけて、それができたら下から3段目、以下同様、のように下から練習をすると良い場合があります。

イ長調の入門編で練習するアメイジンググレイスは、3弦、2弦、1弦と三本の弦を使うのでロングロングアゴーの次くらいが良いのかもしれませんが、弦をまたがって弾くスラーがやや難しいので、もう少し後に練習することが多いです。

しかし、後になって練習すると、ニ長調やト長調の音階を練習している時期にイ長調の曲を混ぜる形になるので、ニの指の押さえる場所を区別する練習としてポジティブに考えることも出来なくはないですが、やはり混乱しやすくなる場合が多いです。

その場合は、アメイジンググレイスを練習する前に、アレグロや無窮動やかえるのうた、チューリップ、かすみか雲か等、イ長調でこれまでに練習した曲を何曲か復習してからアメイジンググレイスの練習に入るとスムーズに弾けると思います。

前にも書きましたが、入門編のどのタイミングで4の指の練習を始めるかは、重要なポイントだと思います。

「バイオリンを弾く」ということ自体が大変な入門編で、さらに4の指を使うという大きな負担をかけることは、十分に慎重に進めるべきことだと思います。

昔の鈴木教則本では、出版された年代によっては最初から1、2、3の指と同時に4の指の練習も始める構成になっていましたが、最近の鈴木教則本1巻では、最初は1、2、3の指と0(開放弦)できらきら星からアレグロまで進み、無窮動から4の指を使うという構成になっています。

4の指を使い始める時に2弦の4の指の音程と1弦の0(開放弦)の音程を合わせる練習をするので、ちょうどある程度弾けるようになった時期に4の指の練習をしつつ、音程についてもよりシビアに調整できるようにレベルアップするので、今の鈴木教則本の4の指の導入のタイミングはとても良いと思います。

ステージ1は入門編で、きつねさんのおててから始まって、松脂練習、楽器の持ち方、かえるのうた、チューリップ、アメイジンググレイス等を交えながら鈴木教則本の1巻を進んで、ファーストポジションでバッハのメヌエットやゴセックのガボットが弾けるようになるまで。

ステージ2は初級編で、鈴木教則本の2巻、3巻を中心にいろいろな曲を弾いてゆき、ポジション練習も少しづつ始めて、ザイツの協奏曲や金婚式が弾けるようになるくらいまで。

ステージ3は中級編前半で、夏の3楽章、冬の2楽章、ビバルディのイ短調協奏曲やパッヘルベルのカノン、ブランデンブルク協奏曲第3番、ビバルディのト短調協奏曲、ラ・フォリア(鈴木版)、ヘンデルのソナタ第4番2楽章、無伴奏パルティータ3番のブーレとジーグ、ラ・クンパルシータ、等

つづく

鈴木教則本の国際版が届きました。

まだパラパラと少し見ただけですが、英語、ドイツ語、フランス語、スペイン語の4ヶ国語対応で、きつねさんのおてての写真も有り、お手頃なお値段でなかなか良いと思います。

ページ配分が大分違っているのは微妙な点のように思います。良くなっているところもあるのかもしれませんが、ゴセックのガボツトの部分練習が見開きではなく、めくった次のページになってしまっているのはちょっと残念な気がします。

きつねさんのおてて→松脂練習→楽器の持ち方→1弦の短めのロングトーン→2弦の短めのロングトーン→1弦のタカタカタンタン→2弦のタカタカタンタン→1弦と2弦を交互に弾くタカタカタンタン、そしてこの後、いよいよ左手の指を押さえてのタカタカタンタンの練習に進むわけですが、この時、1弦から入るか2弦から入るか。

鈴木1巻では2弦が先になっているのですが、私はとなりの弦を弾いてしまうリスクが少しでも少ない1弦を先にレッスンしていました。しかし、左手の指の押さえやすさを考えると2弦が先の方がいいかもしれません。このあたりは生徒さんの様子を見ながら臨機応変に対応すべきところのようです。

鈴木教則本の1巻はとても良くできていて、優れた点がたくさんあるのですが、イ長調の音階とアルペジオ→かすみか雲かへの流れも良くできていると思います。

きらきら星からはじまって、徐々にいろいろな音の並びを習得して、クリスマスのうたの後にイ長調の音階とアルペジオを練習して、次のかすみか雲かでドミソドの1オクターブのアルペジオで弾き始める曲を練習して、1弦と2弦のイ長調を弾きこなせるようになってゆく流れは、バイオリンの演奏技術の習得には非常に良い流れだと思います。なかなかここまでよく考えられた流れで進む教則本はありません。世界中で認められ、多くの先生方が重視する鈴木教則本の1巻は、是非ともしっかり練習しましょう。

今日はE-durを練習する時間が無くなってしまったので、数日前のレッスンで思ったことを。

鈴木教則本に沿って練習する場合、弓の持ち方、楽器の持ち方ができたら次はタカタカタンタンの練習に進むのですが、この16分音符4つと8分音符2つの「タカタカタンタン」を、最初はよりわかりやすく、「さげあげさげあげさーげあーげ」と言うのですが、何度も言っていると疲れるので、適当なタイミングで「タカタカタンタン」に切り替えます。

この時、いきなり切り替えると「タカタカタンタン」という言葉をはじめて聞く生徒さんとしては「タカタカタンタンとは何ぞ?」という疑問が湧くので、ちゃんと「さげあげさげあげさーげあーげは、リズムで言うとタカタカタンタンなので、これからはさげあげさげあげさーげあーげの代わりにタカタカタンタンと言いますね」と一言説明を入れる方が良いなと思いました。

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