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ニ長調やスラーの練習がある程度進んだら、いよいよstage1の仕上げ、1弦から4弦まで、全部の弦を使ってト長調の音階とアルペジオ、そしてト長調の曲を練習します。

4弦ゼロから1弦ヨンまでのト長調の音階とアルペジオはバイオリン演奏の最も基本的で重要な練習ですので、stage1後半からstage3までは、毎練習、毎レッスン、必ず練習しましょう。

鈴木教則本の後半に収録されている「バッハのメヌエット1番から3番」、「楽しき農夫」、「ゴセックのガボット」は、鈴木教則本を使わない場合でも練習した方が良い、おすすめ曲です。他にも練習した方が良いおすすめ曲はたくさんありますが、「ジュピター」、「アメイジンググレイス(二重奏)」、「ダニーボーイ(二重奏)」等おすすめです。

また、ニ長調の時と同じく、イ長調やニ長調で練習した曲をト長調に移調して弾いてみるのも、良い練習になります。

ニ長調の練習をはじめる頃から、スラーの練習もはじめるのが良いと思います。スラーとは本来、2つ以上の音をなめらかにつなげて弾く奏法を意味しますが、バイオリンの場合、一回の下げ弓や上げ弓で2つ以上の音を連続して出すことをスラーで表します。

スラーには、2つのスラー、3つのスラー、あるいは8分音符が4つ並んでいるうちの最初の2つにスラーが付く場合、中の2つに付く場合、後の2つに付く場合、前の3つに付く場合、後の3つに付く場合等々、また、弦の移動や左手の指の動きとも関連して、非常に多くのパターンがあります。

簡単な運指練習(ゼロ→ニ→イチ→サン→ニ→ヨン→サン→イチ等)に2音ずつスラーを付けて弾く練習からはじめて、徐々に複雑なパターンへと練習を進めてゆきましょう。

「アメイジンググレイス」や「赤とんぼ」等、スラーが付いている曲を練習することも、もちろん良いスラーの練習になります。

つづく

2弦ゼロのイ音を主音とする♯3つのイ長調から練習をはじめて進んできたわけですが、ある程度弾けるようになったら、3弦ゼロのニ音を主音とする♯2つのニ長調の練習をはじめましょう。

鈴木教則本ではイ長調の仕上げの「アレグロ」、「無窮動」からニ長調の「アレグレット」、「楽しい朝」、ト長調の「習作」と、鈴木先生のオリジナル曲でstage1の中盤を進んでゆくわけですが、これらの鈴木先生オリジナルの練習曲が、どれも大変良くできており、特に理由が無ければstage1からstage4くらいまでは、他にもいくつか優れた点のある鈴木教則本の1巻から4巻を使うのがおすすめです。

鈴木教則本を使わない場合は、イ長調で練習した曲を、そのまま低い方のとなりの弦に移してニ長調で練習する方法が現実的です。さらに、もうひとつ低い弦に移せば、同じ理屈で♯1つのト長調の練習もできます(「アメイジンググレイス」、「ロングロングアゴー」、「赤とんぼ」はニ長調まで)。音階とアルペジオの練習も、イ長調で練習したものを、ひとつ低い方のとなりの弦に移せばニ長調の音階とアルペジオの練習になります。

つづく





4の指(左手の小指)の練習をどのタイミングではじめるかは、stage1の重要なポイントのひとつです。

何曲かイ長調で1弦、2弦を使って弾くレパートリーができたら4の指の練習をはじめる、というのが無理なく4の指が使えるようになる、良い教程だと思います。「アメイジンググレイス」、「ロングロングアゴー」、「赤とんぼ」は3弦も使いますが。

4の指の練習は、1弦と2弦で「ゼロ→イチ→ニ→サン→ヨン→サン→ニ→イチ」を何回も繰り返す練習を基本に、曲の中で置き換え易い音を、1弦ゼロから2弦ヨンに置き換えて弾く練習、「ちょうちょ」を1弦だけで「ヨン→ニ→ニ→サン→イチ→イチ(略)」と弾く練習などを組み合わせて進めてゆきましょう。

4の指は難しく、なかなかうまく使えるようにならないと思うかもしれませんが、すぐには上手くできなくても、少しずつうまくなってゆくので、とにかく、どんどんたくさん練習しましょう。

つづく



「かえるのうた」、「チューリップ」、「きらきら星」、「アメイジンググレイス」等の練習と並行して、2弦ゼロから1弦サンまでのイ長調の音階とアルペジオも練習しましょう。

教科書によってはニ長調からはじめたり、ハ長調からはじめるものもありますが、バイオリンの場合は2弦ゼロ→イチ→ニ→サン→1弦ゼロ→イチ→ニ→サンまで上がって降りるイ長調の音階とアルペジオ、その範囲内で弾ける簡単な曲の練習から入ってゆくのがベストだと思います。

鈴木教則本にも収録されていますが「こぎつね」、「むすんでひらいて」、「クリスマスのうた」、「かすみかくもか」、「ロングロングアゴー」等は、良い練習曲です。

つづく


「かえるのうた」、「きらきら星」まで弾けるようになったその次は、「チューリップ」→「ちょうちょ」と進む道と、「アメイジンググレイス」→「赤とんぼ」と進む道が有力な候補だと思います。

順当にレベルアップをはかるのであれば「かえるのうた」→「きらきら星」→「チューリップ」→「ちょうちょ」と進むのが良いかと思いますが、「アメイジンググレイス」は最初のレパートリーとして強い魅力を感じる人もおり、やや難易度は上がりますが、なんとか頑張って予備練習(3弦ゼロ上げ弓→2弦ゼロ上げ弓→2弦ゼロ下げ弓、その次は3弦イチ上げ弓→2弦ゼロ上げ弓→2弦ゼロ下げ弓)からはじめてしっかり練習すれば、かなりハイスピードで上達する場合があります。

「赤とんぼ」は曲のはじまりが「アメイジンググレイス」と同じ、3弦イチ上げ弓→2弦ゼロ上げ弓→2弦ゼロ下げ弓なので、メロディーがよく知られていることもあり、「アメイジンググレイス」の次の練習曲として良いのではないかと思います。

つづく

鈴木教則本は非常に良くできた教材なので、バイオリンの入門から初級ぐらいまでは是非、鈴木教則本の利用をおすすめするのですが、やはりバイオリンの教材は人によって合う合わないがあったり、教材の利用に何らかの制限がある場合もあり得るので、鈴木教則本を使わない場合のstage1からstage4までの進め方も考えてみたいと思います。

まず、stage1について

1.最初はやはり「きつねさんのおてて」から「松脂練習」、「楽器の持ち方」。

2.その次はやはり1弦2弦の開放弦の「ロングトーン」と「リズム練習」。2分音符の下げ弓、上げ弓と、16分音符4つ、8分音符2つ、4分休符2つの「タカタカ、タンタン、やすみ、やすみ」。

3.開放弦の次は、いよいよ左手の指を押さえて、いろいろな音程の音を出す練習。これも「タカタカ、タンタン」とロングトーンと並行して進めましょう。「かえるのうた」の1段目の「0123210」をロングトーンと「タカタカ、タンタン」で練習するのも良いと思います。この段階では、鈴木教則本を使わない場合、「かえるのうた」→「きらきら星」と進むのが良いのではないかと思います。

注:この段階でのロングトーンは中弓を主に、入門段階の人でも無理の無い短めのロングトーンです。

つづく


鈴木教則本を使っていると、1巻の後半と3巻の2曲目にこの曲が出てきます。

優雅で美しいメロディーの名曲ですので、しっかり練習してお得意のレパートリーにしましょう。

3巻のこの曲の後半(メヌエット2)は、ポジション移動もあり難しいので、しっかり練習しましょう。特に27小節は落ち着いて練習しましょう。

鈴木教則本の1巻、2巻でおなじみの、綺麗なメロディーの名曲です。

1巻ではイ長調で、はじめて3弦を使って弾く曲として登場し、2巻ではト長調で、はじめての合奏練習曲、はじめてサードポジションで弾く曲として登場します。

バイオリンの基礎を習得するためのとても優れた練習曲なので、何度も何度も繰り返し練習しましょう。

ロングロングアゴーに限らず鈴木教則本の1巻前半の曲は、ハイポジション、重音奏法、フラジオレット奏法、左手ピチカート等、高難度の演奏技術を習得するための練習曲としても役立つので、どの曲もしっかり練習しましょう。

きつねさんのおててで弓を持てるようになったら、その持ち方で弓を自由に動かせるように練習します。

弓を胸の前で毛を下に、横にして、左手で弓先の方を持って、左右に大きく動かしてみましょう。

次は、弓をまっすぐ立てて、鼻の前3センチくらいの所を、弓の毛を鼻の方に向けて上下に何度もゆっくり動かしてみましょう。

弓の持ち方に慣れて、スムーズに動かせるようになったら、松脂で運弓の練習をしましょう。

いきなりバイオリンを持って弓で弾いて綺麗な音を出すのはなかなか難しいので、バイオリンを弾く前に、バイオリンの代わりに松脂を左手に持って、バイオリンを弾く時とだいたい同じ所にかまえて、弓で松脂をこすってみましょう。

元弓から先弓まで、ゆっくり下げ弓でこすって、先弓までいったら、次は上げ弓で元弓までこすりましょう。

1弦を弾くときの角度で練習したり、2弦や3弦、4弦を弾くときの角度でやってみたり、いろんな角度で何回もやってみましょう。

次は、弓の真ん中あたりで16分音符4つと8分音符2つの、タカタカタンタンのリズムで松脂をこすってみましょう。弓の上げ下げで言うと、さげあげさげあげさーげあーげ、です。

松脂でトレーニングをしてからバイオリンを弾くと、いきなりバイオリンを弾くよりは、かなりスムーズに綺麗な音を出すことができるようになると思います。

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